英語・英会話の情報ランド ★英語の比喩表現(52)《執筆A.Y.》 beyond the pale ここでのpaleは「柵に用いる杭」のことで、「囲いの向こう側」とは「道徳的に、または社会的に受け入れがたい」ことを表わします。 歴史的には12世紀以後イングランド人が征服・定住したアイルランドの東部地方であるペイル(the Pale)を指します。 イギリス国民には「文明と優位の地」と考えられていたそうです。 Her recent conduct is beyond the pale. the bottom line もともとは会計用語で、「収支報告書の一番下の、収益または損失を記した行」のことを指します。 専門用語が日常言語に入っていった場合によくあることですが、この表現も一般化した結果用途が広くなり、「最終決定、結論」「最重要事項、最重要点」「大きな転換点」といった意味で使われています。 The bottom line is that we need another ten thousand dollars to complete the project. brownie point 「ブラウニーの点数」。Brownieとはアメリカでは「Girl Scoutsの年少団員(7〜9歳)」、イギリスでは「Girl Guides Associationの年少団員(7〜10歳)」を指します(制服の色からこう呼ばれています)。 Brownie pointとは「Brownieがほうびとしてもらう得点」のことで、一般的に「何かよいこと、正しいことをして得たpraiseやapproval」を表わします。 I thought I could score some brownie points with my mother-in-law by offering to cook dinner. この表現は、ユーモラスに、あるいは皮肉を込めて「上の者に取り入って得た(とみなされる)信用や引き立て」という意味で使われることも多く、その場合get/earn/gain/score/win brownie pointsとはいわゆる「点数を稼ぐ」ことです。 I'm not doing it just to get brownie points. ちなみに、brownnose(特に上の者にご機嫌をとる、ごまをする)という表現もあります。 The rest of the class were sick of watching him brown-nose. buy a pig in a poke ここでのpokeは方言で「袋」を指し、「袋に入った豚を買う」とは「品物を見もしないで、質を吟味もしないで買う」ことです。 この表現は由来的にはlet the cat out of the bagと通じるところがあり、昔の市などで、商人が子豚を袋に入れて売り、客が金を払うまでその小ささを悟られないようにしたことからきています。 Clothes from a catalogue are a pig in a poke. You can't feel the quality of the fabric or know if the clothes will fit. <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |