英語・英会話の情報ランド ★辞書の読み方(6)《執筆A.Y.》 discourse markerの情報を得る(2) 例えばby the wayという表現を辞書で引いてみると、たいていの辞書には、「ところで」「ついでながら」といった訳語とともに、次のような対話例が載せられています。 "By the way, did you know that she's quitting?" "No, why?" "She's going to a music school in the States."(「ところで彼女がやめるって知ってた?」「ううん、まだなぜ?」「アメリカの音楽学校に入学するんだって」) 訳語が示されていればそれだけで十分と思われるかもしれませんが、辞書にはさらに次のような説明が付け加えられています。 いくつかの辞書の説明を紹介します。 「「実はこれから本論に入るのだが」といった含みを持つことも多い」 「時に重要なことを切り出すのに何気なさをよそおうこともある」 「しばしば肝心なことを切り出すときに用いる」 こういった説明を読めば、by the wayという表現を用いる状況がより具体的に理解できるので、この表現を自信を持って使うことができるという点で、英語学習者にとっては貴重な情報といえます。 他の例をいくつか挙げます。( )の中の説明に着目してください。 actually「なんと、ほんとうは」 "Could
I use your CD player?" "I'm
afraid not. Actually, it's broken." anyway「とにかく」 "Shall
I help you?" "I think I can handle it myself, but thank you anyway." I
mean「というのは…のことですが、つまりその;すみません、まちがえました」 He's
really rude; I mean, he never even exchanges greetings. We
went to a movie yesterday, I mean the day before yesterday. 辞書におけるdiscourse markerの記述では、語句そのものの意味(訳語)自体よりも、その語句が使われる場面の説明の方が重要ですから、そこを注意深く読むようにしてください。 <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |