英語・英会話の情報ランド

★自分の話したいことを英語で話す練習をする《執筆A.Y.》

リスニングとリーディングによって、生きた英語をどんどん頭の中にインプットしていくことは、英語の学習においてもちろん必要なことですが、これだけでは英語を話せるようにはなりません。

インプットした英語を頭の中からアウトプットする作業、つまりスピーキングの練習が欠けているからです。

当たり前のことですが、話す練習をしなければ、英語を話せるようにはなりません。

ただ実際問題として、ネイティブスピーカーと接触する機会の少ない人には、英語を話す機会がほとんどありません。

そこで、話さないから話せない、話せないからますます話さない、という悪循環に陥ってしまっている人も少なくないのではないでしょうか。

英語を話す機会を作ろうと考えて、英会話学校に通うことになるわけですが、周知の通り、多くの人は英会話学校に通っても英語を話せるようにはなりません。

理由の一つとして考えられるのは、たとえ少人数のクラスでも、一時間に生徒一人が話す時間はごく限られていることです。

また、それまで英語を話す機会がほとんどなかった人が、いきなり人前で英語を話すことになるわけですから、緊張や萎縮といった心理的な問題もあるでしょう。

英語を話す機会を求めて、いきなり英会話学校へ通ってもあまり効果が期待できない、そうはいっても、スピーキングの練習をしなければ英語を話せるようにはなりません。

それではどうしたらいいのでしょうか。

難しいことではありません。

スピーキングの練習も、リスニングやリーディングと同じように、一人でやるのです。

話す練習は相手がいないとできないと思い込んではいないでしょうか。

スピーキングの練習は一人でも十分できます。

一人なら、納得のいくまで、いくら言い直しても、同じことを繰り返し言ってもかまいません。

もちろん、一人でスピーキングの練習をしたあとで、その成果を、ネイティブスピーカーを相手に試してみることは必要です。

しかし、はじめからいきなりネイティブを相手に話す練習をしなければならないということはありません。

ただしここで重要なことは、自分の話したいことを話すということです。

よくある英会話の本に載っているような場面別の英語表現を覚えて、それを口に出して言ってみるというのとは違います。

あくまでも自分の言いたいことを話すようにすること、ここが肝心です。

なぜならば、英語を話すということは、自分の言いたいことを英語で伝えること、英語で自分自身を表現する行為にほかならないからです。

スピーキングの練習では、自分の話したいことを話すようにしなければダメなのです。

話す内容は自分で決める、というのがここでの最も基本的な姿勢なのです。

リスニングとリーディングで単語や表現をある程度インプットしたら、今度はそれを、自分の言いたいことを英語で話すために引き出す練習をすることが必要なのです。

英会話学校に行くのは、このようなスピーキングの練習を一人で十分にして、それを実地に試してみたくなってからでも遅くはありません。