英語・英会話の情報ランド ★英語の比喩表現(83)《執筆A.Y.》 the tail wags the dog 「尻尾が犬を振る」とは「上下関係が逆転している」「主客転倒である」、あるいは「瑣末なことが重要なことより重んじられている」「本末転倒である」ということです。 これは言うまでもなく、世間の常識では「犬が尻尾を振る」というのがふつうであって、その逆に「尻尾が犬を振る」とは言わないことからきています。 Andy thinks we should buy an orange carpet to match the lampshade but I think that would be a case of the tail wagging the dog. talk through one's hat 「帽子を通してものを言う」とは「知ったかぶりしてでたらめを言う」「口から出まかせを言う」ことです。 ある説によれば、かつて、口数の多い自慢屋はメガホンを使って自分のことを売り込んでいましたが、頭にかぶったそのメガホンが、ちょうどdunce cap(昔、できの悪い生徒に罰としてかぶらせた円錐形の紙帽子)に似ていたので、大げさな言い方の象徴となって、やがてこの表現が生まれたということです。 Nothing of what he said made sense - he was talking through his hat. tee somebody off tee offとは「ティーから第一打を打つ」という意味のゴルフ用語で、そこから比喩的に「行事や活動などを始める」ことを表します。 The exhibition is all ready and due to tee off in September. しかし、この表現とtee somebody offとの間に語源的な関係はありません。 ある説によれば、形容詞用法のteed offは、annoyed or angry を意味するpeed off(=pissed off)が訛ったものといわれています。 したがって、tee somebody offとは「(人)を怒らせる」「いら立たせる」「うんざりさせる」ことです。 また別の説によれば、tick somebody offが訛ったものであるともいわれています。 It really tees me off when she doesn't listen to me. turn the tables 「テーブルを回転させる」とは「形勢を逆転(一変)させる」ことです。 これは、昔の日本の盤双六に似た二人用の盤上ゲームである「バックギャモン」(backgammon)で相手が勝っているとき、ゲーム盤(tables)を回転させると、自分のほうが勝っていることになることから生まれた表現です。 He turned the tables on his rival with allegations of corruption. wet blanket 「濡れた毛布」とは「盛り上がった雰囲気に水を差す人」「興をさます人」「しらけさせる人」のことです。 これは、濡れた毛布が火を覆い包み、火の勢いを衰えさせ、消してしまうことに由来しています。 I don't want to be a wet blanket, but you must play your music more quietly or you'll disturb the people next door. <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |