英語・英会話の情報ランド ★英語の比喩表現(75)《執筆A.Y.》 kill the fatted calf 「太らせた仔牛を殺す」とは「盛大な歓待をする」「盛大にもてなす」「大盤振る舞いをする」ことです。 新約聖書、ルカ伝の放蕩息子のたとえ話からきています。 息子は相続した財産を浪費した末に家に戻りますが、父親は息子を罰するどころか、fatted calfを殺して盛大な宴を催しました。 Allie's coming home, let's kill the fatted calf! kiss of death 「死の接吻」とは「命取りになる行為」や「破滅(失敗)を決定づけるもの」を指します。 新約聖書、マルコ伝に記された、ユダが最後の晩餐でイエスを裏切るためにしたキスからきています。 この表現には、裏切りというニュアンスはありません。 Asking Jennifer to cook is the kiss of death for any dinner party. There is method in somebody's madness. 「狂気の中の筋道」(ここでのmethodは「筋道」という意味です)とは「変に見えるかもしれないがそれなりの理屈はある」「見かけほど無謀ではない」ということです。 シェークスピアの「ハムレット」(2幕2場)の中に出てくる次の文句からきています。 'Though
this be madness, yet there is method in't.' When he picked the side I thought he must be crazy but, judging by their performance this season, there's obviously method in his madness. have (got) the Midas touch このMidasとは、ギリシア神話に出てくる、手に触れる一切の物を黄金に変える力を与えられたミダス王のことです。 そこから、この表現は「何をしても金になる」ことを表します。 He seems to have the Midas touch. All his companies are doing very well even in the middle of the recession. a millstone around somebody's neck] 「首からぶら下がるひき臼」(このmillstoneとは「ひき臼の石」のことです)とは「重荷」「首かせ」「やっかいなもの(人)」のことをいいます。 新約聖書、マタイ伝に由来する表現です。 Inflation is still a millstone round the neck of British businesses. miss the boat 「船に乗り遅れる」とは「せっかくのチャンスを逃す」「むざむざ好機を逸する」ことです。 日本語では「チャンスを逸する」ことを「バスに乗り遅れる」ということがありますが、英語にもmiss the busという言い方があります。 There were tickets available last week, but he missed the boat by waiting till today to try to buy some. mutton dressed as lamb 「子羊肉に見せかけた羊肉」とは「やけに若作りした人」のことで、特に年配の女性について用いられます。 肉屋がmuttonをlambに見せかけようとするという発想からきています。 Do you think this dress is too young-looking for me? - I don't want to look like mutton dressed as lamb. <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |