英語・英会話の情報ランド ★コミュニケーションの上手なとり方(3)《執筆A.Y.》 初対面の人との接し方(3) 初対面からいきなりファーストネームで呼び合うことは、日本人の感覚になじみませんが、アメリカでは同年配であればごく普通のことです。 職場でも、同僚はもちろん上司にもファーストネームで呼びかけます。 彼らが盛んにファーストネームで呼び合うのは、それが良好な人間関係を作るためのことばの工夫に通じるからです。 言語を問わず、人は日常の言語行動の中で、相手に対してpoliteに接するためのさまざまな工夫をしていますが、英語のコミュニケーションでは、話し手と聞き手の心理的距離を縮めること、互いに対等かつ親しい友人としてふるまうことも、politenessを演じるための重要な要素の一つとみなされているのです。 日本語で敬意を表わすときには、どちらかといえば相手との間に距離を置いた表現、改まった表現を使いますが、英語におけるpolitenessには、相手との距離を縮め、親しみを生み出すためのことばの工夫も含まれるのです。 つまり、日本語でていねいな表現とみなされるものと、英語におけるpolitenessのためのことばの工夫とは、概念的に違うところがあるのです。 いきなりファーストネームでやりとりすることは、いわば「あなたと私は親しい」というメッセージです。 ですから、そう呼ばれたら、相手を「敬称(Mr., Ms.)+名字」で呼ぶことはやめましょう。 それは「あなたと親しくなりたい」という相手の意思表示に対して、「いいえ、あなたとは距離を置きたいのです」という感じのよそよそしいメッセージになってしまい、かえって失礼になるからです。 また、会話の中に相手のファーストネームを入れることは、相手の話を興味をもって聞いている、あるいは相手に関して個人的な関心をもっていることを示すことになります。 さらに、会話中のファーストネームの使用は、特に話し手が聞き手の意見に反対したり、聞き手を批判したりするときにも多く見られますが、これは話し手が反対や批判をしているにもかかわらず、聞き手に対して親しみや好意を抱いていることを表わすことになり、反対や批判をやわらげる効果があるといわれています。 <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |