英語・英会話の情報ランド
★英語で何という?(20)《執筆A.Y.》 「お悔やみを申し上げます」 これを直訳してI'll say my condolence.というのは不自然です。 英語では次のように言うのが普通です。 I offer you my deepest sympathy. I extend my heartfelt sympathy to you. あるいは次のようにも言います。 Please accept my sincere condolences. Please accept my heartfelt/deep sympathy. 「義理にも言えない」 英米人は、一般的に、人や事物をほめるときには素直にほめ、批評するときにはかなり厳しく批評します。 彼らは、「付き合い上そう言わなければならないとは思うが、とてもそうは言えない」というような発想自体を普通は持たないので、この日本語を的確に英訳することは不可能です。 「その絵は義理にもうまくかけているとは言えないね」というのは、あえて英訳すればDespite the social obligation to say so, I cannot pretend (that) that picture is well done/painted.(そう言ってあげるのが社交上の義務だけれど)となるでしょう。 「お義理にも彼女は料理が上手とは言えない」というのも、あえて英訳すればNo matter how favorably you'd like to put it, she isn't a good cook.(どんなに好意的に言っても)のように表現することも可能です。 しかし、いずれも、英語的な発想による自然な英語ではありません。 「親孝行」 親孝行というのは、儒教に影響された東洋的な概念で、これにぴったりの英語はありません。 英語にはfilial pietyという語はありますが、これは「親に対する子としての敬愛の気持ち」という意味であって、日本語の「親孝行」とはずれがあります。 「あいつは親孝行な息子だ」というのを英語で表現するなら、最も近いのはHe is a dutiful son.でしょう。 このdutifulは社会道徳に影響された義務感を表わす語で、あくまでも「義務をきちんと守る(履行する)」ということであって、「親孝行な」という語に相当するものではありません。 そういった義務感から生じる孝行心ではなくて、人としての情愛や尊敬から生じる孝行心を持つ息子というのであれば、簡単にHe is a good/loving son.のような言い方がいいでしょう。 <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |