真剣に学習する人のみ募集 スパルタ英語・英会話のNCC綜合英語学院

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英単語あれこれ(27)執筆A.Y.》

mobility

日本語の「転石コケむさず」に相当するとされるA rolling stone gathers no moss.(転がる石にはコケが生えない)ということわざは、日本語同様、「職業や住居をしばしば変える人は金がたまらず、友人ができない」「落ち着いて身を固めないと家庭の幸福は得られない」という意味です。

しかし、転職や転居に違和感を持たない人々の間では「常に活動している人は沈滞しない」という解釈も一般的なようです。

このように、日本人よりも職場や住居を変えることをためらわない英米人にとって、このmobilityという語はプラスまたはプラスに近いイメージを持っています。

特にアメリカ人にとって、「転居は転職を伴っていることが多く、転居・転職は社会的地位の向上(upward mobility)につながる」とされています。

shame

ある辞書に「日本人は「恥」を集団と結びつけて考える傾向が強く、自分の属する集団に迷惑をかけたり、それを裏切ったりすることを「恥」として罪悪視することが多い」とありました。

確かに日本では「一家の恥」「身内の恥」「学校の恥」「会社の恥」などのような言い方をよく耳にします。

一方、「恥」の訳語とされるshameは「集団ではなく自分個人に対する評価が損なわれたことから生じる不面目・不名誉な気持ち、またはエチケット違反などを目撃されたりしたときに感じる恥ずかしい思いをいうことが多い」ので、日本語の「恥」とは正確には一致しません。

例えば、「彼の行為は一家の恥であった」というのはHis conduct brought disgrace on his family.のように、「おまえは本校の恥さらしだ」というのはYou're a disgrace to the school.のように訳されることがあります。

このように、日本語の「恥」にはdisgrace(不名誉、不面目)やhumiliation(屈辱、恥辱)が相当することも少なくないのです。

ここで「内輪の恥(をさらけ出す)」という意味のイディオムを2つ紹介しておきます。

1つがa (the/one's) family skeletonまたはa skeleton in the closet(cupboard)という表現で、これは(クローゼット(戸棚)の中の骸骨→)「世間に知られては困る家庭の(内輪の)秘密」という意味です。

Most families have one or two skeletons in the cupboard.

もう1つがwash(air) one's dirty linen in publicという表現で、これは(汚れたリンネル(下着やシーツ)を人前で洗う→)「内輪の恥を外にさらけ出す」という意味です。

I was brought up to believe that it was wrong to wash your dirty linen in public.


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