英語・英会話の情報ランド ★英語の比喩表現(61)《執筆A.Y.》 plain sailing これはplane sailing(平面航法)という航海用語から派生した表現で、plane sailingというのは、地球儀上ではなく平面図に座標を記入して航路を計算することです。 このplain sailingとは「順調な航海」のことをいいますが、そこから比喩的に「物事が何の問題もなくとんとん拍子に運ぶこと」を表わすのに用いられます。 The roads were very busy as we drove out of town, but after that it was plain sailing. play one's cards right 「手持ちの札を正しく使う」とは、「チャンスをうまく生かす」こと、「うまく立ち回る」ことです。 いうまでもなく、これはトランプ遊びからきている表現です。 If he plays his cards right, Tony could get a promotion. The plot thickens. 「筋が複雑になる」とは、芝居の筋が入り組んできたというイメージから、「話(状況)がますます込み入って(おもしろくなって)きた」ことを表わします。 ヴィクトリア朝やエドワード朝時代に上演されたメロドラマの中では、「大真面目に文字通りの意味で使われていた」ようですが、現在ではユーモアを交えて使われることがほとんどで、多くの場合、「状況は複雑でも劇的でもない」ということです。 "Now there are two men phoning her all the time." "The plot thickens!" be in somebody's pocket 「人のポケットの中にいる」とは、「人に完全に支配されている」こと、「人の言いなりになっている」ことです。 お金をポケットに入れて保管しておくイメージからきています。 The school governors are completely in the head teacher's pocket. point of no return 「帰還不能点」とは、「もはやあとへは引けない段階」のことです。 もともとは、飛行機を操縦する際、そこを過ぎるともはや残余の燃料では出発地に戻れなくなる地点を指し、第二次大戦中に空軍兵士が使ったフレーズです。 He said that Russia had reached the point of no return on the road to reform and had to go forward. pound of flesh 「1ポンドの肉」とは、「苛酷な要求」のことです。 これは、シェークスピアの「ベニスの商人」で、高利貸しのシャイロックから借りた金をアントニオが返せなくなると、貸し付けたときの約束どおり、シャイロックがアントニオの胸の肉1ポンドを要求するエピソードからきています。 His boss, demanding his pound of flesh, made him come into work even though his son was seriously ill. <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |