英語・英会話の情報ランド ★英語の比喩表現(88)《執筆A.Y.》 take something with a grain of salt 古代ローマのある伝説に、どんな毒にも効く解毒剤を発見した王の話が出てきますが、この解毒剤には少量の塩を加えるとされていました。 塩を入れれば毒に当たらないように、人の話を疑って聞けばだまされることはないという発想から、「少量の塩を加えて」という意味のラテン語の表現が、「ある程度の疑いを持って」という意味を含むようになりました。 それを英語に直したものがwith a grain of saltで、take something with a grain of saltというのは「割り引いて聞く」「額面どおりに受け取らない」「話半分に聞く」ことをいいます。 You have to take everything he says with a grain of salt, he does tend to exaggerate. bank on bankは動詞として用いられると「銀行に預金する」「銀行と取引する」という意味になります。 この意味が広がってお金のことだけではなく、一般的に「当てにする」「期待する」という意味でも用いられるようになりました。 なお、この表現には「多少の不安はあるが」というニュアンスが含まれています。 I'd banked on getting a pay rise this year. get off scot-free ここでのscotとは、17世紀のイギリスの「税金」のことです。 したがって、scot-freeといえば「免税の」ということです。 それが次第に幅広く「無罪放免になる」「何のとがめもなく自由になる」という意味で用いられるようになっていきました。 If you don't make a complaint against him he'll get off scot-free! get the sack 産業革命の初期、労働者は工場に雇われている間、自分の道具を袋(sack)に入れて仕事場に置いたままにしておくのがふつうでした。 契約した仕事が終わると、この袋をかついで仕事場を去っていったことから、get the sackとは「職場を首になる」「解雇される」ことを言います。 「人を首にする」「解雇する」ことはgive somebody the sackといいます。 Two workers got the sack for fighting in the warehouse. go to pot ここでのpotは煮炊き用の「深鍋」のことです。質のあまりよくない肉は深鍋で煮てシチューにして食べたことから、肉がgo to potといえば「品質がよくなくて鍋で煮られる」ことを表しました。 それがやがて一般的に「だめになる」「破滅する」「落ちぶれる」ことを意味するようになりました。 My diet has gone to pot since the holidays. <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |