英語・英会話の情報ランド ★英語の比喩表現(38)《執筆A.Y.》 ここからは固有名詞に関する表現を取り上げます。 Dear John letter 「ジョン宛への手紙」 第二次世界大戦中、夫の帰りを待ちきれなく心変わりした妻が、兵士として出征している戦場の夫に離婚請求状を出すケースが多発したことから、女性が恋人や夫に出す「絶縁状、離縁状」を指します。 I've always thought Dear John letters a cowardly way of ending a relationship. all Greek to me 「私には全部ギリシャ語」 比喩的に「わけのわからないこと、ちんぷんかんぷんなこと」を表わします。 この表現の由来は、シェークスピアの「ジュリアス・シーザー」の"It was all Greek to me."というせりふです。 この劇の中では、元老院議員シセローが演説の際に実際にギリシャ語でしゃべったので、シーザー暗殺の陰謀者キャスカにはその内容がさっぱりわからなかったのです。 それが現在では、全く理解不可能なものについて使われるようになっています。 I've tried reading the manual but it's all Greek to me. man Friday 「下僕フライデー」とは「忠実で信頼できる部下または助手」を指します。 イギリスの作家ダニエル・デフォーの「ロビンソン・クルーソー」で、船が座礁し南洋の孤島に漂着した主人公が、金曜日に出会った、島に住む若者をMan Fridayと名づけ、彼の忠実な召使としたことに由来します。 20世紀中ごろには、この女性形girl Fridayが特に女性秘書や女性事務員について使われるようになりました。 The ad said, 'Person Friday required for general office duties.' carry coals to Newcastle 「Newcastleへ石炭を運ぶ」 イギリスのNewcastleは炭鉱の町として、石炭の輸出で有名でした。 石炭が有り余っているそのNewcastleへ石炭をわざわざ持って行くことから、「余計なことをする」「不必要なことをする」という意味です。
Exporting pine to Scandinavia seems a bit like carrying coals to Newcastle. <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |