英語・英会話の情報ランド
★上級者編・耳よりな表現術の話(3)《執筆A.Y.》 「…して〜する」の英語表現 「…して〜する」という日本語は、複数の行為をそれらが起こる順序に表現する自然な形でよく使われます。 英語においてもそれに相当するものとして「動詞 and 動詞」の形がありますが、前者ほどは使われません。 それは英語には前者に対応する表現が、不定詞表現をはじめ、ほかにもいろいろあるからです。 しかも、「…して〜する」に相当する英語表現のほとんどはその語順が行為の起こる順と一致しています。 「彼女は窓を開けて空気を入れ替えた」 ご存知のように、不定詞の副詞的用法の中には、前にある動詞を修飾してその行為の「目的」に言及するものや、行為の「結果」に言及するものがあり、前者には「〜するために(…する)」、後者には「(…した)結果〜する」という訳語が当てられるのがふつうです。 学校文法では「目的」を表す不定詞を一般的なもの、「結果」を表す不定詞を特殊なものとして扱う傾向がありますが、このように「目的」に片寄りすぎた捉え方は、英語の現実に即していません。 ネイティブスピーカーは、上のような「…して〜する」という日本語を「動詞句+不定詞句」の形で英訳することが少なくないのです。 「「あ...」と言いかけて、彼はあとの言葉をのみこんだ」 文末に現在分詞が付加されるとき、それは「付帯状況」の分詞構文で、「〜しながら」と訳すように教えられることが多いのですが、この用例で始めの「「あ...」と言う」行為と次の「言葉をのみこむ」行為の間には時間の前後があるので、それを「言葉をのみこみながら」と訳したのでは誤りになります。 「彼はしばらく考えてから、答えた」 「before 〜ing」の形を使った例。 「彼女は笑って猫を抱き上げた」 この用例から、2つの行為の間に時間の前後がある場合でも、後に起こる行為をas節として英訳できることがわかります。 「その少年は美しい歯をあらわして微笑した」 「…して〜する」の「〜する」の部分の英訳が必ずしも動詞(的なもの)になるとは限りません。前置詞句に訳出されることもあります。 <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |