英語・英会話の情報ランド ★上級者編・耳よりな表現術の話(1)《執筆A.Y.》 簡単な語句で表現する(1) 日本人の書く英語について、ネイティブスピーカーがよく指摘することは、大げさな単語が使われすぎるということです。 この指摘は、ネイティブスピーカーは易しい単語を英語特有のやり方で多用するという現実と、日本人には簡単な単語を使うことが必ずしも簡単ではないという現実を指すのでしょう。 英語表現を観察していると、日本語でなら1語で表現するものを、英語では複数の簡単な単語を組み合わせて表現することがよくあることに気づきます。 その一つが、whatやhowのようなwh-語を疑問表現以外にも頻繁に用いることです。 例えば、That's what I like about him.(そこが彼のいいところだ)のように、そこにwh-語の典型的な訳語が現れていないために、日本語からは直感的に思い浮かべることができないようなところでもwh-語を使用することは珍しいことではありません。 平易な単語をいくつか組み合わせて、ある1つの意味内容を表わすことはネイティブスピーカーにとって日常的なことであり、そういう表現に身近なものを感じるのです。 ここでは、英語らしい英語表現の一つとして、前述のようなwh-語の用例を挙げておきます。 「彼女はつい本音を言った」 「彼はどんな本だって表紙を見ただけで中身がわかってしまう」 「彼女の様子が知りたい」 「彼女は男の気心を一通り知っているようだった」 「彼の人相が思い出せない」 複数の易しい単語の組み合わせによって1つの意味内容を表わすのは、必ずしもwh-語が導く名詞節に限ったことではありません。 例えば、wayや somethingのような名詞が節の先頭にくることもあります。 「彼を見る目つきがいやらしいよ」 「雰囲気というつもりで言ったんだけど」 「ちょっと話があるんだけど」 「彼女のアクセントがおかしかった」 <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |