英語・英会話の情報ランド ★英語の比喩表現(4)《執筆A.Y.》 今回は「ネズミ」から見てみましょう。 「ネズミ」は英語ではmouseかratが用いられますが、mouseは英米の家に出没する小型のネズミで、チーズを好み、おとなしくて臆病というイメージがあります。 一方、ratはドブネズミなどの大型のネズミで、汚くて病気を媒介するためとても悪いイメージがあります。 ちなみに、日本の家で見られるのはratです。 smell a rat 「ネズミを嗅ぎつける」 嗅覚のすぐれた猫や犬が、姿を見なくてもネズミの存在を嗅ぎつけることから、比喩的に「怪しいと感づく、うさんくさく思う」という意味。 They know we hate them and will smell a rat if we try to be nice to them. the rat race 「ネズミの競争」 ネズミを競わせる娯楽で、ネズミの一団が、囲われた狭い通路に沿って、押し合いへし合いしながら、気が狂ったようになって先を争う様子から、「仕事や商売などでの、生き馬の目を抜くような熾烈な生存(勝ち残り)競争」という意味で使われます。 労働状況一般や、現代社会全体を指していうことも多いです。 Finally I've gotten out of the rat race!(そうした競争から足を洗ったということ) 次は「ゾウ」です。 a white elephant 文字通りには「白いゾウ」ですが、比喩的に「費用や手がかかるばかりで役に立たない厄介な持ち物、無用の長物」を指します。 この表現の起源は、昔のシャムでは、白いゾウは珍しく、王様の所有となっていたが、それを飼うのには大変なお金と手間がかかったといわれ、王様はその白いゾウを、あまり気に入らない家来に与えて困らせたというもの。 The pavilion has become a steel and glass white elephant. 「白いゾウ」に対してpink elephants(ピンクのゾウ)は「幻覚」という意味で、see pink elephantsといえば「幻覚を見る、酩酊(泥酔)する」ということです。 see the elephant 「ゾウを見る」 昔は英米人にとってゾウは希少価値のある、空想上の動物だったことから、比喩的に「見るべきものを全部見る、世間のことをすべて経験しつくす」という意味で使われます。 「ゾウを見た」といえば「これで見るべきものは全部見た」ということです。 <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |