英語・英会話の情報ランド ★中級者編・耳よりな構文の話(5)《執筆A.Y.》 全体から部分へ 英語のパラグラフの展開の典型的なパターンは、まず、トピックセンテンスでメインアイディアを提示し、次に、そのトピックセンテンスを補足説明するディテイルズが続くというものです。 これは、「抽象から具象へ」「概要から詳細へ」「一般から特定へ」「全体から部分へ」というように捉えることができます。 実はこのような論法は、パラグラフのように大きな単位ではないセンテンスレベルでも見られるのです。 その一つが「接触動詞」の構文です。 (a) Mother touched my head. (b) Mother touched me on the head. どちらも「母は私の頭に触れた」という意味ですが、(a)は目的語に「所有格+身体の部分を表わす名詞」をとる文で、身体の部分(頭)に重点を置いた言い方です。 一方、(b)は接触する相手を目的語としてそれに「前置詞+the+身体の部分を表わす名詞」が続く文で、接触する相手(私)に重点を置いた言い方です。 (b)の文のほうが一般的であり、まず、手で触れた対象の全体をmeと大きくとらえておいてから、次に、on the headとその具体的なからだの部分を特定化していくという英語らしい表現です。 He
hit the burglar on the head with a vase. I
caught him by the hand. She
pulled me by the sleeve. She
slapped him on the cheek. 次のような構文にも、「概要から詳細へ」と向かう英語的な発想法を見ることができます。 I
would like to congratulate you on your engagement. The
doctor tried everything to cure her of cancer. Too
many trees deprive a house of light. My
brother helped me with my assignment. They
robbed him of all the money he had. He
thanked her for her kind letter. (終) <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |