英語・英会話の情報ランド
★よくある誤り・上級者編・助動詞《執筆A.Y.》 didn't need toとneedn't have p.p. *We needn't have hurried. So we walked slowly. needn't have p.p.の意味の取り違えから生じた誤りです。 didn't need toとneedn't have p.p.には意味の違いがあります。 didn't need toは「〜する必要がなかった」という情報を伝えるだけで、実際にそうしたかどうかについてはこれだけではわかりません。 それに対して、needn't have p.p.は「実際はそうしたけれども、実はそうする必要がなかった→〜する必要がなかったのに」ということを表わします。 上の例文でneedn't have p.p.を用いると、「急ぐ必要はなかったのに急いだ。だからゆっくり歩いた」となり、論理的に矛盾してしまうので、不適切です。 このように「〜する必要がなかったのでそうしなかった」という場合には、didn't need toを使います。 しかし、didn't need toは必ず「そうしなかった」ということを表わすわけではありません。 「そうする必要がなかった(のでそうしなかった)」のか、「そうする必要がなかった(のにそうした)」のか、どちらの意味なのかは文脈によって決まります。 I didn't need to get up early, so I didn't. I didn't need to get up early, but it was a lovely morning, so I did. 「父はタバコを吸っていましたが、3年前にやめました」 *My father would smoke, but he gave it up three years ago. 過去の習慣を表わすのに「used to=would」と考えたことから生じた誤りです。 まず、両者が互いに交換して用いられる場合を見てみましょう。 When we were children, we would/used to go skating every winter. この例のように、文の表わす状況が過去であるという時間の枠組みが文のどこか(ここではwhen節)で設定されている限りは、過去の習慣を表わすのにused to、wouldのいずれを用いても意味の違いはほとんどありません。 しかし、同じ過去の習慣を表わすといっても、used toは現在と対比させた過去の習慣を表わし、その習慣が今は行われなくなったことを示します。 そして、上の例のように、過去の習慣が現在ではなくなったという文脈ではwouldは使われません。 なお、used toはwouldとは違って、過去しか示せないので、過去を表わす表現を伴わなくても使えます。 I used to watch TV a lot. もう一つ、両者には重要な違いがあります。 wouldは状態動詞と共に用いられませんが、used toにはそうした制限はなく、過去の状態を表わすことができます。 この場合も、現在と対比させた過去の状態を表わし、その状態が今は存在しないことを示します。 I've started drinking coffee recently. I never used to like it before.(*I would never like it before.) <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |