英語・英会話の情報ランド ★お薦め教材・初心者編・英和辞典(1)《執筆A.Y.》 「ラーナーズプログレッシブ英和辞典 第2版/\2,856 小学館」 本辞典は大学生や社会人を対象にした「プログレッシブ英和中辞典」を親版にして作られた、主に高校生程度を対象にした学習英和辞典ですが、一般の英語学習者にも役立つ情報が満載です。 以下に、その特徴は記します。 主な動詞・形容詞の「動作」「状態」を表示しています。 例えば、foolishの項目を引くと次のような記述になっています。 foolish 1. 時に(動作) 愚かな、思慮のない、分別のない「時に(動作)」というのは、foolishという形容詞は通常は「状態」形容詞として使用されるという意味です。 つまりfoolishは普通be動詞を伴って進行形や命令形に使用されることがないことを示しています。 しかし、時には「動作」形容詞として用いられるということですから、Don't be foolish.という命令文も「主語の意志による動作」であれば許されることになります。 なお、動詞・形容詞の「動作」「状態」については、初心者編・耳よりな文法の話(1)もご参照ください。 辞書にばらばらに見出し語としてあげてある関連語を「受け継ぎ」表で一ヶ所にまとめ、同じ意味内容のことが動詞構文、名詞構文、形容詞構文でも表現できること、つまり相互に言い換えが可能であることを示しています。 例えばdependの項目の「受け継ぎ」をみると、次のような記述になっています。 Depend(動)⇔dependence(名)⇔dependent(形) (動)We depend on him for advice. (名)our dependence on him for advice (形)We are dependent on him for advice. (名)(形)でも前置詞onを用いる この「受け継ぎ」表は英語学習者には非常に役立ちます。 たとえば動詞表現を名詞表現にすると前置詞はどうなるのかといったことを含め、受け継ぎの形についての情報を得られるからです。 また項目によってはコロケーション(=単語と単語の組み合わせ)が説明されているものもあります。 名詞の「可算」(数えられる名詞のことで(C)という記号で示されています)や「不可算」(数えられない名詞のことで(U)という記号で示されています)だけではなく、「種類C」や「集合C」の表示を設け、「数量の扱い」欄で当該の名詞の数え方を説明しています。 「種類C」というのは「種類を表わすときは可算扱い」ということです。 例えば、juiceの項目を引くと(U)「種類C」と記されていて、「数量の扱い」で「飲み物は普通数えられない、具体的に数量を表わすときはa glass[cup] of …とする、種類を問題にするときにはaをつけて「一種の…」を表わし、複数形にして「種々の…」を表わすことができるが、two, threeなどの数詞やmanyとともに用いることはできない」ことが用例とともに詳しく説明されています。 また、(C)の名詞の中には、内容的に複数のものを含んでいるものがありますが、それが本辞典では「集合C」と表示されています。 例えば、familyを引けば「集合C」と記されていて、「数量の扱い」を読むと、familyは通常の(C)と同様にa family(1家族)、families(数家族)となるが、four familiesは「4家族」であって、「4人家族」ではない、4人家族はa family of fourと表わす、ということがわかります。 このように、日本人には理解しにくい英語の数量の考え方が詳しく解説されています。 なお、可算名詞・不可算名詞については、初心者編・耳よりな文法の話(2)もご参照ください。 (+)(−)の表示で語義のニュアンスの違いを表示しています。 ある語の意味とそれがもつ含みを大まかにプラスとマイナスに分けて表示することで、それが「良い意味」「ほめる意味」で使われるのか、それとも、「悪い意味」「けなす意味」で使われるのかが一目でわかるようになっているのです。 例えば、fat(太った、デブの)はマイナス、chubbyやplump(丸々した、ぽっちゃりした)はプラスであることがわかります。 <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |