英語・英会話の情報ランド ★おすすめ本・中級者編《編集A.Y.》 「英語のソーシャルスキル/\1,470 鶴田庸子 ポール・ロシター ティム・クルトン共著 大修館書店」 「ノンネイティブスピーカーが発音や文法の誤りを犯したとき、ネイティブスピーカーは、それが誤りであるとすぐ認識できる。言語によって発音や文法は異なるものだと知っているからである。ところが適切さの誤りに対しては、そうではない。場面に合わないことを言ってしまった誤り(例えばくだけた表現を、そうとは知らず、あらたまった場面で使ってしまったというような誤り)を聞くと、ネイティブスピーカーは、それがノンネイティブの誤りであることに気づかず、相手の人格の表れと解釈しがちである。… 適切さの誤りに対しては、<あ、相手は今変なことを言った。なんて失礼な人なんだろう>と反射的に思ってしまう」。 まえがきにあるこの一節は衝撃的と言えるのではないでしょうか。 本書にはPoliteness Systems in English and Japaneseという英語のタイトルもついており、こちらのほうが内容を明確に表わしています。 つまり、英語のネイティブスピーカーが人にていねいな対応をしようとするとき、「何を丁寧と考えるか」を説明しています。 例えば、「人に何かやってもらう」と題する章には、次のような表現があげられています。 Will you …? Would you …? Would you mind 〜ing …? Can you …? Could you …? Do you think you could …? I don't suppose you could possibly …. You couldn't (possibly) …, could you? I was wondering if you could …. I was wondering if you could possibly …. これらの強制力の強い表現あるいは遠慮した表現が、「この場面で相手がそれをする義務があるかどうか」を決定基準として、「注文」「指示」「依頼」などの観点から解説されています。 それぞれの表現のニュアンスがとても興味深く述べられています。 レベルに関係なく、コミュニケーションの観点からみてこのpolitenessの問題は非常に重要です。 現在の英語学習では「丁寧さ」に対する配慮がまだまだ欠けているようです。丁寧さの視点をもっと重視すべきです。 <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |