英語・英会話の情報ランド ★英語活字メディア・英文雑誌(2)《執筆A.Y.》 ビジネス・経済誌(続き) いわゆる長者番付の発表が呼び物の雑誌として有名です。 その名前からも想像できる通り、やや特殊なビジネス情報誌であり、本国での定期購読者は、半数以上が、超多忙のいわゆる企業のエグゼクティブたちといわれています。 とっつきにくい内容にもかかわらず、写真やイラスト、図表も多く使っていて、なかなか見やすく整理されています。 FORTUNEが長者番付でおなじみなら、こちらは企業におけるトップたちの年収を毎年発表する雑誌として知られています。 成功したビジネスマンのバックグラウンドや彼らの経営哲学までも紹介してくれるので、興味深く読めます。 なお、日本版も出ていますが、内容的には、大半は日本版独自の企画であり、Forbesの翻訳記事ではありません。 いかにもイギリス人的な地味な体裁と誌名から、堅苦しい、ガチガチの経済専門誌と考えている人も多いようですが、そんなことはありません。 政治の問題や社会現象にも注目していて、取り上げるテーマは非常に広いです。 日本人が読む英語はアメリカ英語が主で、雑誌などもアメリカが中心です。 そのため、私たちはアメリカ英語のリズムに慣れてしまっているといえます。 そういう意味で、アメリカ英語のリズムとは異なる、イギリス英語のリズムにも親しみたいという方には、ぜひThe Economistを読むことをおすすめします。 アジア発行の英文雑誌 ASIAWEEK 扱うテーマをアジアだけに絞ったニュース誌で、アジア各国の新聞に載った主なニュースを、ダイジェスト的に報道・解説しています。 Newsweekのアジア版といって感じですが、経済関係の内容が多く、Business Weekにも似たところがあります。 日本で報道されていない内容のものが多く、同誌を読むと、日本がいかにアジアに目を向けていないかを、改めて思い知らされます。 なお、英語を母国語としないアジア人が読者対象なので、使われている英語は非常にやさしいです。 <注>2001年に廃刊。 Far Eastern Economic Review アジア地域の政治と経済を分析・解説する、中身の濃い専門誌です。 どのセクションも読み応えがあり、アジアの動向を注目する人にとっては、どのページも見逃せないものばかりです。 定期購読していれば、かなりのアジア通になるでしょう。 <注>2009年に廃刊。 おすすめ・最初の1冊 英文雑誌を読む最初の一歩として初心者の方におすすめしたい雑誌です。 まず、使われている単語が平易で、辞書を使えばわからないものはありません。 次に、スタンダードな英語が使われているので、書く文章としてもお手本になります。 いわゆる「プレイン・イングリッシュ」を学ぶ上でも役に立ちます。 それから、イディオムや口語的表現は使われていますが、スラングはほとんど登場しません。 最後に、これ一冊で、いろいろな分野の記事を読めるし、新刊などの抜粋もあり、情報がうまく凝縮されているので、忙しい方でも楽しく読み進めることができます。 (終) <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |