英語・英会話の情報ランド ★ライティング学習法・中級者編《執筆A.Y.》 形容詞の使い方に要注意 日本語の文章は「書き手主導型」であるといわれます。 これは、書き手が、読み手のことを意識することなく自由に書き方を選んで、もし読み手が内容を理解できなければそれは読み手の問題であって、書き手の問題ではないということです。 しかし、英語は「読み手主導型」です。 書き手は、常に読み手を意識して読み手がわかるように書かなければなりません。 英語の文章においては1回読んで理解できる文章が優れているとされます。 ですから、英語は簡潔、かつポイントをストレートに書くこと、これが英語の文章を書くときの基本的なポイントです。 「読み手主導型」の書き方を身につける第一歩として、形容詞の使い方がカギになります。 それは、形容詞には個人的判断が含まれるからです。 例えば、It is cold today.という文を考えてみましょう。 日本語的発想では、「ああ、今日は寒いんだ」と何の疑問もためらいもなしに、すっと読み流してしまうでしょう。 しかし、英語的発想では、この文のcoldという形容詞は、この書き手自身にとって「今日は寒い」ということを表わしているだけであって、読み手にはそれが「どれだけ寒いのか」がわからないということになります。 書き手が意味しているcoldと読み手が考えているcoldとが違う可能性があるのです。 読み手の感じ方は書き手の感じ方と同じかもしれませんし、違うかもしれません。 ですから、書き手は、読み手の立場に立ってまず書き手にとってのcoldという形容詞の概念を定義し、「どのように/どれだけcoldなのか」ということを次に説明しなければならないのです。 英語的発想ではどうなるかというと、例えば、It is cold today, so I can't swim./It is cold today, and the lake is covered with ice.となるでしょう。 これらの文は同じcoldという形容詞を使っているにもかかわらず、そのcoldという形容詞が表わす意味合いはかなり違います。 それぞれの文は、書き手が読み手に違った意味を伝えるように書かれているのです。 だから英文に形容詞を使うときには、読み手に誤解がないように十分に気配りをする必要があるのです。 形容詞には個人的判断が含まれるので、形容詞の後は必ず聞き手にとっての意味を定義し、読みに立場に立って「どのように/どれくらい」という度合いを説明するようにしてください。 形容詞は思っているより使い方が難しいので特に注意を払う必要があります。 この形容詞の使い方が英語的発想で文章を書くときの基礎になるということを心に留めておいてください。 <特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし> NCCは当サイトのスポンサーです <ページ番号検索> |